NetBeans 用 JavaFX プラグイン
JavaFX 2.0 ベータの公開にあわせて、NetBeans 用のプラグインも公開されています。
とはいうものの、現状はライブラリの設定をしなくて済む程度のもので、GUI ビルダー的なものは提供されていません。
NetBeans の JavaFX のページ もまったく更新されていないので、今後どうなるのかもイマイチよく分らないのですが...
まぁ、とりあえず使ってみましょう。
プラグインのインストール
現在はプラグインセンターからインストールすることはできません。なので、別途プラグインをダウンロードする必要があります。
ただし、JavaFX の SDK やランタイムは必要なく、プラグインだけインストールすれば、JavaFX のアプリケーション開発が可能です。
プラグインは JavaFX.com の ダウンロードページ もしくは Oracle の JavaFX のダウンロードページ からダウンロードできます。
ダウンロードしたファイルは javafx-2_0-beta-netbeans-windows-i586.zip です。このファイルを展開すると、updates ディレクトリが作成され、nbm ファイルが 4 つと updates.xml ファイルが配置されます。
ここで、NetBeans を起動します。
プラグインをインストールするには、メニューバーの [ツール] - [プラグイン] を洗濯します。
すると、プラグインセンターが表示されるので、上部のタブから [ダウンロード済み] を選びます。
[プラグインの追加] ボタンをクリックすると、ファイルチューザが表示されるので、先ほど展開した 4 つの nbm ファイルを選択します。
[開く] をクリックすると、プラグインセンターに 4 つのプラグインが列挙されます。
これらをチェックして、左下の [インストール] ボタンをクリックします。ライセンスなどの表示があるので、適当に進めればプラグインがインストールできます。NetBeans を再起動後に JavaFX が使えるようになります。
サンプルの実行
では、サンプルを動かしてみましょう。
まず、サンプル用のプロジェクトを作成します。プラグインをインストールすると、プロジェクトのカテゴリに [サンプル] - [JavaFX 2] ができています。
その中の Brick Breaker を作ってみましょう。Brick Breaker を選択して [次へ] をクリックします。すると、プロジェクトの場所などを入力する画面に展開します。
これは通常のプロジェクトでも同じですね。
適当な場所を入力して、[完了] をクリックします。
Brick Breaker プロジェクトは 10 の Java のソースとイメージファイルから構成されています。
では、実行してみましょう。プロジェクト名を右クリックして [実行] を選択します。
Brick Breaker はいわゆるブロック崩しです。こういうゲームで普通にできますよ的なサンプルです。
JavaFX プロジェクトの作成
サンプルが実行できたので、JavaFX のプロジェクトを作成してみましょう。新規プロジェクトで、カテゴリは [Java]、プロジェクトは [Java FX Application] です。
Java FX と間にスペースが入っているのはご愛敬というべきなのかどうか...
先ほどと同じようにプロジェクトの場所などを指定すれば、プロジェクトができます。
デフォルトでは次のようなプログラムが生成されます。
package javafxapplication1; import javafx.application.Application; import javafx.event.ActionEvent; import javafx.event.EventHandler; import javafx.scene.Group; import javafx.scene.Scene; import javafx.scene.control.Button; import javafx.scene.paint.Color; import javafx.stage.Stage; public class JavaFXApplication1 extends Application { /** * @param args the command line arguments */ public static void main(String[] args) { Application.launch(JavaFXApplication1.class, args); } @Override public void start(Stage primaryStage) { primaryStage.setTitle("Hello World"); Group root = new Group(); Scene scene = new Scene(root, 300, 250, Color.LIGHTGREEN); Button btn = new Button(); btn.setLayoutX(100); btn.setLayoutY(80); btn.setText("Hello World"); btn.setOnAction(new EventHandler<ActionEvent>() { public void handle(ActionEvent event) { System.out.println("Hello World"); } }); root.getChildren().add(btn); primaryStage.setScene(scene); primaryStage.setVisible(true); } }
ボタンが 1 つ表示されて、クリックすると標準出力に Hello World と表示するプログラムです。